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メゾネットとは?特徴とメリット・デメリットを徹底解説

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「メゾネットって聞いたことはあるけど、実際どんな間取りなの?」 「一般的なマンションと何が違うの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、メゾネットは2階建ての構造を活かした開放的な住空間が魅力の物件なんです。

この記事では、メゾネットの基本的な特徴から、実際に住むときのメリット・デメリット、選び方のポイントまで、わかりやすくご紹介します。マンション探しや住み替えを考えている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

メゾネットの基本知識

メゾネットとは

一般的なマンションと一味違う住まい方を提案するメゾネット。上下階をつなぐ2層構造が特徴的なこの間取りタイプは、一戸建てのような開放感とマンションの利便性を兼ね備えた住居として注目を集めています。

メゾネットの定義と特徴

メゾネットは、フランス語で「小さな家」を意味する”maisonette”に由来します。マンションの1住戸を2階建てにした間取りで、1世帯が上下階を使用できる構造となっています。内階段で上下階を行き来する設計は、一般的なマンションにはない立体的な空間を生み出します。

簡単に言えば、集合住宅の部屋の中に階段があり、2階建ての戸建ての感覚で住むことができます。マンションタイプやアパートタイプどちらもあり、特に夫婦や子供がいるファミリー層に人気です。

標準的なメゾネットの特徴

  • 専有面積:50〜100㎡程度
  • 天井高:一般的なマンションより20〜50cm高い
  • 階高:2.7〜3.0m程度
  • 内階段:幅750〜900mm程度

一般的なマンションとの違い

メゾネットと一般的なマンションには、以下のような違いがあります。

  1. 空間構造
  • メゾネット:上下2層構造で立体的な空間
  • 一般マンション:単層構造で水平方向の広がり
  1. 天井高
  • メゾネット:吹き抜けや高い天井による開放感
  • 一般マンション:標準的な天井高(2.4〜2.5m)
  1. 間取りの自由度
  • メゾネット:上下で空間を分けられる柔軟性
  • 一般マンション:同一フロアでの制限された間取り

[画像挿入:メゾネットと一般的なマンションの構造比較図]

このような特徴を持つメゾネットは、都市部での新しい住まい方として、特に若いファミリー層やDINKS(共働きで子供のいない夫婦)から支持を集めています。

[画像1:一般的なマンションとメゾネットの構造比較図]

タウンハウスとテラスハウスとの違い

マンションや一戸建て以外の住宅形態として、タウンハウス、テラスハウス、メゾネットという選択肢があります。似たような特徴を持つこれらの住宅形態ですが、重要な違いがあります。

先に共通点から挙げておくと、タウンハウスとテラスハウスは共に「メゾネットタイプの種類の1つ」であり、隣の住居と壁でつながっている「連棟式の物件」だという点です。
現代版の長屋ともいわれており、その多くは2階建で、外観上の違いはほとんどありません。

一番わかりやすい違いは「建物の形」と「敷地の使い方」です。具体的に見ていきましょう。

タウンハウス

一番戸建てに近いのがタウンハウスです。

  • 2-3階建ての家が横に並んでいる形
  • 各家の間には隙間がある(完全に独立)
  • 玄関も庭も専用
  • 自分の家の外壁は自分で管理
  • 戸建て感覚で住めるけど価格は戸建てより安い

テラスハウス

横一列に家が隙間なくくっついている形です。

  • 1-2階建ての家が壁を共有して並ぶ
  • 隣の家と壁を共有(完全には独立していない)
  • 玄関と庭は専用
  • 隣と共有している壁の管理は共同
  • 庭付き戸建てに近い暮らしができる

メゾネットとの主な違い

メゾネットは上記2つとは異なり、マンションの一住戸を2階建てにした住宅形態です:

  • マンションの区分所有
  • 共用施設(エレベーター等)あり
  • 専用庭は原則なし
  • 管理体制がしっかりしている
  • 都心部に多い
特徴メゾネットタウンハウステラスハウス
構造マンションの一住戸を2階建てにした形態2-3階建ての独立型または連棟式住宅1-2階建ての連棟式住宅
共用部分エレベーター、廊下など道路、公園など道路、公園など
建物構造鉄筋コンクリート造が多い木造・軽量鉄骨造が多い木造・軽量鉄骨造が多い
庭・駐車場原則なし(共用のみ)専用庭・駐車場あり専用庭・駐車場あり

メゾネットとロフトの違い

メゾネットは、マンションの一住戸でありながら完全な2階建て構造を持つ住居形態です。各階に十分な天井高(2.7m以上)が確保され、2階も1階と同様に居室として認められた本格的な居住空間となっています。内階段で上下階を行き来でき、それぞれの階にキッチンや浴室といった水回り設備を設置することも可能です。建築確認申請上も2階建ての住居として認められているため、法的にも完全な2階建て住宅といえます。

一方、ロフトは1階の天井を高く設計し、その上部に設けられた付加的なスペースです。一般的に天井高は1.4m程度と低く、はしごや簡易的な階段でアクセスする形態が多く見られます。建築基準法上、居室としては認められないケースが大半で、主に収納スペースや書斎などの補助的な用途で使用されます。水回り設備の設置も基本的には認められていません。

この違いは物件の価格にも反映されます。メゾネットの場合、2階部分も専有面積に含まれるため、価格は一般的なマンションよりも割高になります。対してロフトは、多くの場合で専有面積に含まれないため、価格への影響は限定的です。

選び方のポイントとしては、完全な2階建て住居として使いたい場合はメゾネット、収納や趣味のスペースとして余剰空間が欲しい場合はロフトが適しているといえます。ただし、ロフトの場合は建築基準法上の制限があるため、使用用途には注意が必要です。

比較項目メゾネットロフト
構造完全な2階建て1階の上部空間
天井高2.7m以上約1.4m
法的位置づけ居室として認定多くは居室として不認定
アクセス正規の内階段はしご・簡易階段
設備水回り設置可能水回り設置不可
主な用途寝室・リビング等収納・書斎等の補助空間
専有面積算入含まれる含まれない場合が多い
価格への影響大きい(割高)限定的
建築確認申請2階建て1階建て

メゾネットと戸建ての違い

メゾネットと戸建ては、どちらも2階建ての住居ですが、その性質は大きく異なります。一戸建ては独立した建物として建てられ、土地の所有権も含むのに対し、メゾネットはマンションやアパートの一住戸として存在します。

比較項目メゾネット一戸建て
建物の形態マンションやアパートの一住戸独立した建物
土地所有敷地権(共有持分)土地所有権
外構・庭基本的になしあり
管理形態管理組合による共同管理自己管理
メンテナンス共用部分は管理組合すべて自己負担
建築制限マンションの規約による制限あり比較的自由度が高い
防犯面オートロック等の共用設備自己設置
駐車場共用または月極自用地内に確保可能
維持費管理費・修繕積立金修繕費用の自己積立
リフォーム共用部分の改修は制限あり自由度が高い

メゾネットのタイプと特徴

メゾネットには主に2つの代表的なタイプがあり、それぞれ特徴的な空間づくりが可能です。ライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。

スキップフロアタイプの特徴

スキップフロアタイプは、フロアを半層ずつずらして配置する独特の構造が特徴です。

主な特徴:

  • 階段を上がるごとに異なる空間が現れる
  • リビングと寝室など、生活空間を自然に区分け
  • 各フロアが程よい距離感で繋がる
  • コンパクトながら変化のある住空間を実現

[画像挿入:スキップフロアタイプの断面図と間取り例]

フルフロアタイプの特徴

フルフロアタイプは、完全な2階建て構造で、一戸建てに近い感覚で生活できます。

主な特徴:

  • 1階と2階で明確な用途分け可能
  • リビング階と寝室階などのゾーニングがしやすい
  • 吹き抜けを設けやすい構造
  • プライバシーを重視した間取りが実現可能

代表的な間取りパターン

  1. LDK重視型
  • 1階:LDK+水回り
  • 2階:個室+書斎
  1. プライバシー重視型
  • 1階:玄関+個室
  • 2階:LDK+主寝室

[画像挿入:フルフロアタイプの間取り例2パターン]

実際の物件では、これらの基本パターンをベースに、様々なバリエーションが存在します。物件選びの際は、自分のライフスタイルに合った間取りタイプを見極めることが重要です。

メゾネットのメリット

メゾネットならではの立体的な構造は、様々なメリットを生み出します。

空間を立体的に活用できる

  • 上下の空間を活かした収納計画が可能
  • 天井高を活かした大型家具の設置
  • 同じ専有面積でも広く感じられる住空間
  • 吹き抜けによる開放的な雰囲気

[画像挿入:メゾネットの空間活用例]

生活空間を効果的に分けられる

メゾネットは、上下階で異なる用途の空間を作りやすい特徴があります。

活用例:

  • 1階:家族共有のLDK
  • 2階:プライベートな寝室空間
  • 在宅ワークスペースの確保
  • 子どもの学習スペースと遊び場の分離

採光と通風に優れている

  • 2層分の窓配置による充実した採光
  • 吹き抜けを利用した効率的な通風
  • 季節に応じた空気の循環
  • 圧迫感の少ない明るい室内

デザイン性の高い住空間

  • 一戸建てのような立体的なインテリアプラン
  • 階段を活かしたスタイリッシュな空間演出
  • オープンな吹き抜け空間のある開放的な間取り
  • 個性的な住空間づくりが可能

[画像挿入:メゾネットのインテリアデザイン例]

このように、メゾネットは従来のマンションにはない魅力的な特徴を多く備えています。特に、家族それぞれの生活スタイルを大切にしながら、開放的な住空間を求める方に適しています。

メゾネットのデメリット

メゾネットの魅力的な特徴の一方で、実際の生活では考慮すべき課題もあります。賃貸・購入を検討する際は、以下のポイントを慎重に確認しましょう。

階段移動の負担について

メゾネットの特徴である内階段は、日常生活に大きな影響を与えます。高齢者や小さな子どもがいる家庭では、安全面での懸念が生じます。また、買い物帰りの荷物運搬や、家具の搬入出時にも苦労することがあります。怪我や体調不良時には、階段の上り下りがより大きな負担となるため、家族の年齢構成や将来の生活変化まで考慮する必要があります。

温度管理と光熱費の課題

2層構造による温度管理の難しさは、メゾネットの大きな課題の一つです。特に吹き抜けのある物件では、夏場は上階に熱がこもり、冬場は階段付近で冷気が滞留しやすくなります。この温度ムラを解消するために、冷暖房の使用頻度が高くなり、結果として光熱費の増加につながります。賃貸物件の場合は、これらのランニングコストが家賃に上乗せされる可能性も考慮しましょう。

[画像挿入:メゾネットの温度分布と空調効率の説明図]

経済的な検討事項

物件価格は、同じ面積の一般的なマンションと比べて10-15%程度高めになる傾向があります。賃貸の場合も、一般的な物件より家賃が割高になることが多く、初期費用も増加する傾向にあります。また、内装や設備のメンテナンス費用も考慮が必要です。将来の売却を考える場合、メゾネットは一般的なマンションに比べて需要層が限定される可能性があり、売却時期や価格に影響を与える可能性があります。

間取りと設備の制約

階段スペースの確保は必須となるため、実質的な生活空間が想定より狭く感じることがあります。大型家具の配置にも制限が生じやすく、特に引っ越し時の搬入経路には注意が必要です。また、上下階での生活音が気になりやすいため、防音対策が重要になります。将来的なバリアフリー化が難しい点も、長期的な居住を考える上で重要な検討事項となります。

これらのデメリットは、物件選びの際の重要な判断材料となります。ただし、全ての課題が全ての物件に当てはまるわけではなく、近年の物件では様々な工夫で改善が図られているケースも増えています。自身のライフスタイルや将来計画に照らし合わせて、総合的に判断することが大切です。

[画像挿入:温度分布のイメージ図]

メゾネットの選び方

メゾネット物件を選ぶ際は、一般的なマンション以上に細かなチェックポイントがあります。快適な暮らしを実現するため、以下のポイントを押さえておきましょう。

物件構造の確認ポイント

内階段は、メゾネットの中心となる重要な設備です。階段の幅や勾配、手すりの位置などをしっかりと確認しましょう。特に以下の点に注目します:

  • 階段の幅:最低でも80cm以上が推奨
  • 踏面の奥行:24cm以上が望ましい
  • 階段の勾配:40度以下が基準
  • 手すりの設置状況と使いやすさ

また、天井高や吹き抜けの構造も重要です。天井高が十分でない場合、圧迫感を感じる可能性があります。標準的な天井高は2.7m以上が目安となります。

[画像挿入:メゾネットの構造チェックポイント図解]

採光と通風の確認

窓の位置や大きさ、方角は居住性に大きく影響します。以下の点を実際に現地で確認することをお勧めします:

  • 各階の窓配置と日当たり
  • 通風経路の確保状況
  • 吹き抜け部分の採光効果
  • 季節による日射しの変化

夏場の温度管理や冬場の結露対策も考慮し、空調設備の配置や換気システムもチェックしましょう。

生活動線と使い勝手

実際の生活をイメージしながら、以下のような日常的な動作の確認が重要です:

キッチンからの動線:

  • 食材や食器の運搬のしやすさ
  • ゴミ出しまでの経路
  • 来客時の対応のしやすさ

収納スペース:

  • 各階の収納配置
  • 階段下収納の有無と使いやすさ
  • 季節物の収納場所

防音・遮音対策:

  • 階段付近の防音材使用状況
  • 上下階の床材と遮音性能
  • 設備機器の騒音対策

費用面の検討

賃貸・購入それぞれで考慮すべき費用項目があります:

賃貸の場合:

  • 一般的な物件との家賃差
  • 光熱費の想定
  • 初期費用の違い
  • 更新時の条件

購入の場合:

  • 物件価格の割高分
  • 管理費・修繕積立金の水準
  • 将来的なリフォーム費用
  • 売却時の市場性

これらの要素を総合的に検討し、長期的な視点で物件選びを進めることが重要です。特に、家族構成や将来計画との整合性を十分に確認しましょう。

まとめ:メゾネット購入・賃貸の判断ポイント

メゾネットは、特徴的な2層構造により一般的なマンションにはない住環境を提供する物件タイプです。最後に、ご自身に合った物件かどうかの判断材料をまとめます。

メゾネットが向いている方

都市部での新しい住まい方として、以下のような方々にメゾネットはおすすめです:

生活スタイル面:

  • 一戸建てのような開放感を求める方
  • プライベート空間と共有空間の区分けを重視する方
  • 在宅ワークなど、独立した作業スペースが必要な方

家族構成:

  • 子育て中の若いファミリー
  • DINKSやワーキングカップル
  • アクティブな単身者や少人数世帯

[画像挿入:メゾネットでの暮らしのイメージ写真]

慎重な検討が必要な方

以下のような条件に当てはまる方は、特に慎重な検討が必要です:

  • 高齢者や小さな子どものいる家庭
  • バリアフリー環境を必要とする方
  • 光熱費などのランニングコストを重視する方
  • 将来的な住み替えや売却を考えている方

物件検討時の最終チェックリスト

✓ 構造・設備面

  • 階段の安全性と使いやすさ
  • 空調効率と温度管理
  • 収納スペースの十分さ
  • 防音・遮音対策の状況

✓ 生活面

  • 家族の年齢層との相性
  • 将来的な生活変化への対応
  • 通勤・通学との関係
  • 日常生活での利便性

✓ 経済面

  • 初期費用の妥当性
  • ランニングコストの試算
  • 将来的な資産価値
  • 維持管理費用の見通し

メゾネットという選択肢は、従来のマンションにはない魅力的な住まい方を提供します。しかし、その特徴的な構造ゆえの課題もあります。物件選びの際は、短期的な魅力だけでなく、長期的な視点で総合的に判断することをお勧めします。

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この記事を書いた人

住まい会議編集部
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